備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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2010 ブリュッセルから その2


印象に残ったこと
<最長、そして、悪魔の階段>


iTunesにダウンロードされる情報に「時間」があります。
規定に従って審査員が選ぶ曲を演奏するため、
演奏時間にかなり開きがでるようです。
紹介アナウンスから、演奏後の拍手まで、
3日目までで、短い人で16分台、長い人で25〜26分と、
ずいぶん違うものだなあと感じていました。

ところが、4日目で、31分という数字が目に入ったのです。
Varvara NEPOMNYASCHCHAYAさんです。
(お名前も最長かも)

バッハ、ショパン(スケルツオ4番)と2曲終わった時点で、
なんと19分を過ぎていました。テンポが想定より遅かったのでしょうか?
次、ドビュッシーっぽい?エチュードが始まりました。
〜〜〜〜〜終わりました。
すでに、25分を過ぎています。
でも、やはりもう1曲エチュードがあるはず。


おお〜 なんと悪魔の階段!
4曲目は、リゲティのエチュード第13番『悪魔の階段』でした。
2006年の浜松で、タベルナ氏の演奏を聴いて興味を持ち、
去年念願かなって、ミネソタとリーズで彼の演奏を再び聴けた時は
とてもうれしかった。

この曲には、なぜか、イマジネーションがわいて、興味を覚えます。
はじめ彼の演奏から、エッシャーの絵を思い浮かべていました。
去年、何度か聴くうち、
何かにせき立てられるように昇り続ける、
まだ上があると思って昇り続けるんだけれど、
昇ってるつもりなのに何処かで突然落ちる・・・・
そんな現代社会を表わしているようにも思えて来ました。
(折しもリーマンショックが・・・)

趣の異なるヴァルヴァラさんの演奏からは、
芥川龍之介の「蜘蛛の糸』を連想しました。
(といっても、子供の頃に読んだイメージが残っているだけで、
詳しい知識は無いのですが)

大きな銅鑼のような最後のとどめのような一音が鳴って、
その音がゆっくり減衰していき、ほとんど聞こえなくなって、
無音になって、、、かなり経って、どっと拍手が来ました。
ブラボーやらアンコール?の声とともに。

確認してみたら、最後の一音が鳴り始めてから拍手がくるまで、
50秒以上たっていました。

衝撃的なシーンです。映像も見たいです。
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by alarekko | 2010-05-07 23:05