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備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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many colors

ブリュッセルのコンクールのアーカイヴ映像をみようと思ったら、
9月までで終わっていました。
録音は全部Podcastで提供されていたので、
マイiTunesにはいってて聴けることはきけるんです。

やっぱり、Evgeni Bozhanov氏の
バッハから、モーツアルト、ベートーベン・・・メシアン・・・まで。 
あらためて、、、良いです!!
最初の一音の響きにゾクゾクしちゃうのは何でだろう。
こうあるべし!という、アーティキュレーション、フレージング。
ここは『、』ここは『。』 そして段落が変わり、、、
そういうことが聴いてる側が考えなくても自然にすっと入ってくる
上質のナレーションのよう。

映像もまた見たいなと思って、君管を検索したら、
デニスさんのはいっぱいあったんですが、
エフゲニさんのはあんまり見つからなかった。残念。

ワルシャワとテキサスは公式サイトもそうでないのもたくさん情報があるので、
2008年6月モスクワ(Richter Piano Competition 2008  ☆ )の
「ル管」を、あとでのBGM用にメモしておこうとおもいます。
これは、ひとこえ1時間ぶっ通しなのが良いです。
時々、昔のレコードみたいにビヨ〜ンと回転数が変わったみたいになったり、
ブツブツいったりします。まだ弾いてる画面なのにブラボーだったり。
でも、いい演奏です。(やっぱり、ショパンだけより楽しいかも)
ファイナルのオケと指揮者がわかりませんが、なかなかノリがよくておもしろいです。


(曲目は、リンク先のページからのコピペです。そのとおりの順で演奏されてないところもあります。というか、まず、一番最初が違います)

 1次 ☆ 
F. Chopin    Rondo a la Mazur in F major, op. 5
D. Scarlatti    Sonata in A flat major, K. 127
        Sonata in G major, K. 55
W. A. Mozart  Sonata in D major, K. 311
F. Chopin  Mazurka in C sharp minor, op. 30 No. 4
        Mazurka in C sharp minor, op. 41 No. 1
        Mazurka in C sharp minor, op. 50 No. 3
        Sonata No. 3 in B minor, op. 58

 2次 ☆ 
D. D. Shostakovich  8 Preludes (from Tventy-four preludes, op. 34)
L. van Beethoven  Sonata in E flat major, op. 31 No. 3
T. Takemitsu  Rain tree sketch
F. Schubert  Sonata in B flat minor, D. 960
F. Chopin  Grande Valse in A flat major, op. 42

ファイナル ☆ 
W. A. Mozart Piano concerto No. 25 in C major, K. 503
S. Rachmaninov Piano concerto No. 2 in C minor, op. 18



ブリュッセルについては、ファイナリスト紹介映像がありました。
QEC 2010 for piano - EVGENI BOZHANOV - Introduction ☆ 2010年5月ブリュッセルで
このインタビューの中で、
たぶんピアノの魅力をきかれて答えているのだと思うのですが、
こんなふうに言っています(と思います。聞き取れた範囲で、、、、)
You can produce many colors in the same time
which is I think the most attractive thing about piano
  what is different from many other instrument.

ボジャノフ氏曰く
『(ピアノでは)同時にたくさんの色をつくることができます。
 それが、ピアノの一番の魅力だと、私は思っています。
 他の多くの楽器と違うところです。 』

そ、そ、そ、それですよ!!!と、思わず叫びたくなります。
あなたの演奏が、そうなのですよ!そこが、大きな魅力の一つなのです。
それは、私がこれは凄い!と感じて好きになるピアニストの共通項です!
シンフォニックな表現が魅力的な人。その可能性を追求している人。
私なりの想像で、ご本人が”ひとりオーケストラ”を志向して弾いてるから
そうなるんだろうなあと漠然と思っていましたが、
インタビューなどを読んだりきいたりするうち、
やっぱりそうなんですね!とわかることがあって(松本和将さんもそう!)
最近では、自分なりにけっこう確信を持っています。
エフゲニご本人が、ピアノで多彩な音色を弾き分けられることを、
most attractiveと語っているのを拝見し、うれしいです。


はじめは、ひとりオーケストラの魅力の方たちの演奏を(ユーリさんのタンホイザーなど)まとめてメモしようと思ったのですが、それはまたの機会に。


アコーディオンで、パイプオルガンのような、オーケストラのような、
御喜美江(Mie MIKI )さんの演奏が聴ける(見られる)ことに気付いたので、
そちらの方向へ話が展開します。
アコーデオン1台とはとても思えない凄さです。

Scarlatti - Sonata K.427 G major ☆  

Mie Miki plays her own brilliant paraphrase of the Mendelssohn Violin concerto e moll , 3rd mov.
 ☆  1989年

Mie Miki plays Rameau L`egyptienne from the French Baroque Music Album ☆  1991年

Astor Piazzolla ( 1921 - 1992 ) : Chau Paris , La Bicicleta Blanca
アストル・ピアソラ『チャオ・パリ』『白い自転車』  ☆ 
Partika Saal - Düsseldorf 06.07.2008
このときの映像は他にもあります。あまりにもお変わりなくお若く素敵です!
(あんまりお年のことを具体的に言ってはなんですが、
 長年!世界の最先端で演奏し、お弟子さんもたくさん育てていらしたのです)


エフゲニは、クライバンでのインタビュー映像で、最初の楽器は小さいアコーディオンだったと言っていました。そのうち、ピアノが大きくてもっと楽しいことに気付いて弾くようになったと。
Mieさんと、彼の師匠シェンク先生はご夫妻なのです。
さらに、Mieさんの、多彩な音色を弾き分け、躍動感あふれる演奏は、
彼の音楽にも共通の魅力であるところも、また、不思議なご縁、と思います。


コンクールの後の動向は気になっていましたが、
ベルギーでのコンサートをアップしてくださった方がいらっしゃいます。
これは、3回のコンサートの2日めの会場のようです。 ☆ 
エリコンのサイトに、(3日めの)ブリュッセルの会場は事前に予約がいっぱいになったと書いてありました。


<11/5 追記>
兵庫芸術文化センター管弦楽団の2010〜2011シーズンの定期公演で、1月の佐渡さんの公演にボジャノフ氏が呼ばれている(ベトーベン3番)ことは、だいぶ前(いつだったかなあ3月頃だったか)から知っていました。
本拠地の他にもツアーがあるらしいことがわかって、何処か行けるとこがないかなあと物色してたので、わかったところをメモしておきます。(全部行けないんです。24日以降だったら行けるんですけど。何処かでないかしら。)
 1/15 明石市市民会館
 1/16 多可町文化会館
 1/17 愛媛県県民文化会館
 1/19 堺市市民会館
 1/20 加西市民会館
 1/21 22 23 兵庫県立芸術文化センター  ☆ 


<11/8 追記>
コメント欄で教えていただいたデュッセルドルフのサイトです。
日本滞在中にヤマハのピアノを試弾するシェンク先生&ボジャノフの師弟 ☆ 

(コメント欄に「7分過ぎたあたりからエフゲニ氏が弾き始めた曲は何?」とつぶやきましたが、
スカルラッティのソナタ ヘ短調 K466(L118)でした。君管にホロヴィッツやギレリスの演奏がありましたが、それを聴いていたわけではなく、どこかのコンクールで聴いたのかも。お騒がせいたしました。11日夜)

<11/10 追記>
上のデュッセルドルフのサイトで、あと2つありました。
シューベルトのドイツ舞曲 ☆ 
その下に、ホロヴィッツ-スタインウェイという楽器の試弾?(2010年1月)もあります。どういう目的で何をしようとしてるかわかりませんが、many many many colorsが生み出される過程が、だんだんノって来て、ため息が出ます。長いけれど、感動! ☆ 
by alarekko | 2010-11-02 18:46