備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

体で考えて、頭で感じる


最近の朝の音楽は、これです。 ☆ 
2009年テキサスでの3つのラウンドのリサイタルが、
アナウンスや拍手も含めて臨場感たっぷりに聴けます。
プログラムの構成もまたいいんです。
モーツアルトから始まる1次が朝一番にちょうど心地よい。
ワルシャワのなごりがいつまでも残って、他にも興味ある方々の演奏をあれこれ聴いて楽しんでいるのですが、結局ボジャの糸にからまってしまってる感じ。
じわじわと、良さが身体にしみ込んできます。



ショパン12月号、とっても見所読みどころ満載で楽しいなか、
エフゲニのインタビューで、凄いと思ったこと。

楽譜はパデ版、コルトー、ドビュッシー、エキエル、その他色々見ているそうで、
ある意味『どの版でも校訂者によるトランスクリプションを読んでいるも同然』。
見比べて、自分にとって心に触れる音、重要な音を選んで弾いているんだそう。

これって、まるでグスタフ・レオンハルトのようではないですか、
と、思ったのであります。
レオンハルト氏は、
時代考証無しに楽譜を勝手に変えて演奏することを批判してきたわけですが、
一方で、たとえばバッハの弟子の誰かが、
直接こう習ったと出版したとしても内容が正しいとは限らない。
バッハが本当にどうであったかはわからないのだとも言っています。
10年くらい前、当時70才くらいでしたが、
まだ年に120〜130回のコンサートで演奏しているということでした。
考古学者のように楽器や資料を発掘し研究しているのは、
研究のためじゃなくて、演奏のためなんですね。
新しい時代考証成果が反映された自分で書いた楽譜で、
新たなインスピレーションで演奏する日々。
同じ曲でも、時を経れば、場所が違えば、演奏は違う。
(チェンバロの場合は調律までも違うし。)
一見気難しい学究肌のようですが、『知性に頼るのは良くない』とも。

エフゲニも、『体で考えて、頭で感じる』、頭で考えすぎないことが大切
っておっしゃってます〜 
ちょっと意外なようで、でも納得。それも同じ。
ブルース・リーの有名な文句『Don't Think. Feel!』も同じようなことかも、
なんて思ったりして。


インタビューを読んで勝手に推測するに、
(エフゲニが言ってるわけではないです)
「何版を使うかって? 強いて言えばボジャノフ版ですよ。演奏するってそういうことでしょ」って、
そういうことなんじゃないかなあとおもいました。




同じ見開きページに、ダニールの記事があります。
「新しい種(しゅ)の発見」とか「不思議の国の・・・」とか、、、
そんな、今までに全く無い”何か”という印象だった彼。

ファイナルは、オケとの共演が初めての曲であったとは、驚きです。
でも『音楽があって、そこに自分を寄り添わせているという感じ。音楽を創っているのではなく、音楽に入っていくだけ』という、その言葉を読んでしまうと、ファイナルの光景が思い浮かんで、そうかあ!と納得。

その一方、とても合理的論理的な思考と行動ができる、聡明な人。
コンクール後、前から決まってたコンサートと新しく決まったコンサートがいりみだれて続く中、自分のサイトにさっさと記録(写真、プログラム、地図など)を更新している。
19才だけれど、ユニークなだけでなく、すでに自立した音楽家だと思う。


他の人たちのことも書こうと思いましたが、今日はここまで
[PR]
by alarekko | 2010-11-25 23:55