備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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ヘルシンキ その3

前の記事のスケジュールにオケを書き足しました。

HPO Helsinki Philharmonic Orchestraヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団 
  首席指揮者 ヨン・ストゥルゴールズ
       (あんまり日本読みは普及しておらずいろいろあるみたい)

RSO  Radio Symphony Orchestra フィンランド放送交響楽団
   (国際的には FRSO Finland Radio Symphony Orchestra)
  首席指揮者 サカリ・オラモ

この3日間に、それぞれのファイナリストが、フィンランドを代表する二つのオケと、その首席指揮者の指揮で1曲ずつ2曲共演出来るというすばらしい機会ですね。

それはそれは気合いの入ったすばらしい演奏が続き、
また、それぞれの奏者のテイストに真っ向からがっぷり四つに組む感じも、
大変良いです。聴きごたえがあります。
今まで聴いたコンクールのオケで一番感動しています。

フィンランドは若いすばらしい指揮者を次々世界に輩出していますが、なぜかヴァイオリニスト出身の方が多いのです。そもそもシベリウスもヴァイオリン奏者でした。今回の指揮者お二人もそうです。
サカリ・オラモさん(1965年〜)は、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターをつとめながら指揮の勉強もして世界的指揮者となられました。お二人ともシベリウスはもちろん、他のヴァイオリンコンチェルトも熟知し、若い奏者の新しいテイストに楽しんでのっかる余裕と意気込みにつながっていると思います。

シベリウスはもちろん(ヘルシンキフィルは多くのシベリウスの作品を本人の指揮で初演したオケですし)、ワルシャワフィルのショパンのように(私の気持ちとしてはそれ以上に)特別なものです。
オーケストレーションが独特で、わざわざこんな風にややこしく書かなくてもと思うような、普通のオケがしょっちゅうやるわけでもないのにリハーサルの時間も少ないままやるとアンサンブルが難しいし、シベリウスらしい響きになりにくい。
メンバー全員がスコアを熟知して、これぞシベリウス!

一番耳について離れないのは、HPOの2楽章のトランペット。とっても甘い音なんだけれど、張り裂けるような叫び。う〜ん、あれはなんなんだろう。すごいなあ。
地元のペテリさんのシベリウスがHPOにあたったのも偶然でしょうけれど、盛り上がりました。

そうそう、彼は初日のプロコの終わり近くで、弦が切れました。
コンマスのお姉さんと楽器を交換して、指揮者と確認して再開。速いパッセージが続くところで楽器が変わって大変でしたでしょうが、一貫して凄い落ち着きぶり(あれで?まだ23才)で、弾き終えました。このときも、終わって大盛り上がりでした。
一番前の席に弦が用意してあって、コンマスは隣の人と楽器を取り替え、その人がソリストの楽器に弦を張っていました。そうすれば、もし、前の楽章だったとしたら、楽章間で楽器を戻すこともできますね。

また、ニキータさんとHPOのブラームスもすばらしかった。(最終日を残していますが)あれは今回の最高の名演になるかも。モントリオールでも彼のブラームスを聴きましたが、何かコンフィデンスを感じました。今回はそれに強いパッションが加わったと思います。コンクールなので最後まで破綻しないように力つきないように、そういうコントロールをしようというタガを外して全部出し切れるという自信がついたように見えました。チャイコンのときのちょっと線の細い感じは無く、頼もしい大人の男性になられたなあ。ワルシャワでも多かった85年生まれ。

映像もなかなか興味深いアングル。
普段あんまり映らないコントラバスがアップになったり。
RSOのトランペットに若い女性が。アップになるとどうも日本人らしく思えて、メンバーリストを見たらAtsuko Sakuragiさんというお名前がありました。その方かなあ。弦楽器は良くお見かけしますけれど、金管!かっこいいです。ご活躍楽しみにしてます。がんばってください。。


フィンランディアホールの白を基調としたシンプルなデザインが、北欧のムード。
ソリストをアップにしたとき、壁も(ステージ向かって右奥の)パイプオルガンの一番長いパイプも同じ白に塗られているので、雪の中に浮かび上がって見えるようなときがあって、そのときに一人一人わくイメージが違うところが我ながら面白かった。

ナンシーさんとサカリオラモさんとのシベリウスを見たいと思って、今日は起きていました。
17才の彼女は、ユニークな新しいタイプのヴァイオリニストが出てきた!という感じで、シベリウスをどんな風に弾いてくれるか、それが上位の趨勢を決めるかなあと思って。
でも、途中まで、今日はストリーミングがつながらなくて、それで、うだうだと書きだしたのですが、やっと最後だけ聴けました。会場盛り上がっています。

これで寝ます。
結果は明日追記します。
録画は全部聴けるので、ゆっくり何度も楽しみます。こちらから ☆ 


<12/3 朝 追記>
台風より凄い豪雨で目が覚めたのですが、一転日が射してきました。

ヘルシンキでは、昨夜は、配信トラブルがあったのかな、
エスターさんとナンシーさんを見たいと起きてたのに、
見られたのがナンシーさんが終わろうとするときでした。
結果、出ていました。
すばらしい3日間、録画がアップされたら、見たいと思います。

ファイナリスト以外では、ロシアのセルゲイ ☆ さんをまた見ます!
1次のモーツアルトが特に好みでした。

I prize  & the best performance of the Sibelius Violin Concerto
 Nikita Boriso-Glebsky  (RUS/BEL) 25才

II prize   & special prize for the best Finn
 Petteri Iivonen (FIN) 23才

III prize
 Esther Yoo  (USA/BEL) 16才

Other finalists
 Bomsori Kim (KOR) 20才
 Emma Steele (USA) 20才
   & special prize for a young talent
 Nancy Zhou(USA) 17才
  & the best performance of Kaija Saariaho's work Tocar

ファイナリストたちの写真 ☆ 
フィンランディアホール 外  ☆  
ステージ全貌 両側にオルガンのパイプ  ☆  
客席  ☆ 


<12/3 午後 追記>
やっと聴きました。
 Nancy Zhou ☆ ここにまだリンクされてなくて、
こちらで ☆ 
 J. SIBELIUSViolin Concerto in D minor
 Nancy Zhou with RSO & Sakari Oramo
息をのみ、鳥肌が立つ、画期的な演奏だったと思います。
リハーサルの少ないコンクールの場で彼女のオリジナリティがこれだけ発揮出来た、オラモさんとRSO、すばらしい!!!
今回、私にとってはナンシーさんが一番です。
たぶん、急成長中。指揮者でもあり作曲もし、他の楽器も演奏し?・・・、想像を超えたアーティストになる方だと思います。楽しみです。

結果発表&表彰式の映像 ☆ はじめは昔の映像です。
審査委員長のユカ・ペッカ・サラステさんもヴァイオリニストから世界的な指揮者になられました。彼が、英語とフィンランド語で挨拶から発表まで、おひとりですすめられます。
見ていて特別賞が間違っていたのに気がついたので修正しました。
ナンシーさんはサーリアホのベストパフォーマンスでした。
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by alarekko | 2010-12-03 02:14