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備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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コリリアーノ〜チャイコンその2

モスクワとペテルブルグでは、
すでに2次に12名ずつがすすみ、リサイタルが終わり、
今日明日は室内オケとモーツアルトなどのコンチェルトです。
これも2次なので、
ブリュッセルみたいに12人コンチェルト大変だなあと思っていたら、
(ブリュッセルはモーツアルト24人だった)
リサイタル終わって、8人に絞られたのでした。


英語版サイトの更新が遅いし、写真がないとかプログラムの曲が少ないとか・・・・というわけで、
ロシア語版〜英語自動翻訳を主に見ています。

第二ラウンドフェーズ2
(お名前、ロシア語自動翻訳ですので英語表記とはちょっとちがうかも)
<青字、ファイナル出場者。オケと指揮者 25日追記>
ピアノ
State Academic Chamber Orchestra of Moscow Philharmonie
Alexei Utkin
June 23
19:00 - Alexander Romanovsky (Ukraine) 26 23番
19:45 - Sarah Daneshpur (USA)24 20番
Break 20 minutes
20:50 - Philip Kopachevsky (Russia)21 24番
21:30 - Alexander Lubyantsev (Russia)24 21番
June 24
19:00 - Cho Seung-Jin (Korea) 17 20番
19:45 - Daniel Trifonov (Russia)20 23番
Break 20 minutes
20:50 - Jol Hume Son (Korea) 25 24番
21:30 - Alexei Chernov (Russia)28 27番

バイオリン
Chamber Orchestra of the Mariinsky Theatre
Michael Francis
モーツアルト No.1、 No.3、No.5 or ベートーベン
June 23
19:00-19:35 - Nigel Armstrong (USA) 21 3番  ☆ 
19:45-20:20 - Andrei Baranov (Russia)25 3番
20 minutes break
20:40-21:15 - Sergei Dogadin (Russia) 22 3番  ☆☆   mozart
21:25 - 22:00 - Jeha Lee (South Korea)25 3番
June 24
19:00-19:35 - Itamar Zorman (Israel) 25 3番  ☆ 
19:45-20:20 - Yu-Chien-Zeng (Taiwan)16 5番
20 minutes break
20:40-21:15 - Eric Silberger (USA) 22 3番
21:25 - 22:00 - Aylen Pritchin (Russia)23 3番  ☆ 

チェロ
The Musica Viva Moscow Chamber Orchestra
Vladislav Belinsky
ハイドン1番か2番
(2番はIvan Kariznaだけ<と思ってたが、ロシア語版では1番だった。>)
June 23
19:00 - Norbert Unger (Germany) 24  haydn 
19:30 - Matthew Zalkind (USA) 24  haydn 
20 min break
20:20 - Narek Hakhnazaryan (Armenia) 22 ☆   haydn 
21:00 - Alexander Ramm (Russia)22 ☆   haydn 
June 24
19:00 - Ivan Karizna ( Belarus) 18 ☆☆ ロ語版 archive1次  2次 haydn
19.30 - Edgar Moreau (France) 17 ☆☆ ロ語版 archive1次  2次 haydn
20 min break
20:20 - Umberto Clerici (Italy) 30 ☆    haydn 
21:00 - Alexey Zhilin (Russia)24  haydn 


2次でのバイオリンの新曲は
ジョン・コリリアーノのSTOMP for Solo Violin でした。
コリリアーノさんは、
バイオリンのたどった数奇な運命を描いた映画「レッド・バイオリン」の音楽を作曲した方(バイオリン演奏はジョシュア・ベル)

こういうとき、ラウンドの最初の奏者が、世界初演
という巡り合わせになるんですよね。

今回はNancy Zhou、テキサス出身の17才の女性でした。
ナンシーさんは昨年12月ヘルシンキのファイナリストで、
強く深い独自の世界を持っていて注目しています。

弦のチューニングを変える指定なのかな?
はじめて聴く曲で何が始まるのかなと思って聴き始めたら、
おもいっきり「ブルース」の世界に惹き込まれ、
ノリノリのリズムでタップありの、なんやかやと、、、。
酒場で興に乗って即興で弾いているような、楽しい曲でした。

俄然この曲に興味が出て、次のNigel Armstrongさんも聴きました。
これがまた楽しかった。
ひょろっと背の高い青年が、ハナからおもいっきり軽いノリの
「カントリー」なテイスト。
彼もアメリカンなのだ。それも西海岸。
うまい!!!弓を背中にまわして弾くという芸まで披露。
どこまでがどう譜面に書いてあるのか?

一見の価値ありです。
ナンシーさんもナイジェル君も最後から2曲目あたりにこれを弾いています。
一番最後に弾いた人が多かったと思う。
チューニング変えちゃうと直後に戻して弾くのは楽器が安定しなくて大変なんじゃないかな。
ナンシーさんは、次の曲に入った直後一旦止めてチューニングし直すというハプニングがありました。もしかしたらハイレベルな競争のなかではそれが響いたかなと思うと、コンチェルト聴きたかったので残念です。

アーカイヴで他の方のこの曲のところを何人か聴いてみましたが、
なんか雰囲気が全然違うのはなんでだろう。
そうだ!最初の二人は譜面無しだった。
だから、”酒場で即興”の雰囲気だったのだ。

コリリアーノさんは、2次の演奏を会場で聴いていらしたようです。
どんな風にお感じになったのでしょう。

バイオリンという楽器は、今も息づく色んな民族音楽で広く使われる楽器。
リズムや音律の多様性を見直し、
境界を越えて、つながり解放されていく。
この曲から、そんなことを感じました。
ジプシーの音楽、ユダヤの音楽、アイリッシュフィドル、、、
そういう音楽がアメリカ大陸でブルースやカントリーや、、、ジャズ、、へ。
ちょっとリバーダンスのことも思い浮かべた。
by alarekko | 2011-06-23 12:51 | 2011 14回チャイコン