備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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楽器〜そんなばかな!?

こんな記事を見つけたのはちょうど1週間前

ストラディバリウス11点集結 来月6日、BSスカパー!

弦楽器の世界最高峰と言われるストラディバリウスを集めたコンサートの模様=写真=が、BSスカパー!で10月6日午後7時から無料放送される。

 イタリアのアントニオ・ストラディバリが17~18世紀に製作したバイオリン、チェロなどの弦楽器は現在、約600点しか残っていない。今回はそのうち11点がそろい、9月10日、東京・サントリーホールで「ストラディヴァリウス・コンサート2012」が開かれた。

 出演は東京クヮルテット、有希・マヌエラ・ヤンケほか。CSのクラシック音楽専門チャンネル「クラシカ・ジャパン」の製作で、このコンサートの様子をたっぷり届ける。

(2012年9月28日 読売新聞)

東京クヮルテットはまもなく活動が終わることがわかっていますし、
楽器そのもののことも興味があるので見たいなあ。
スカパーの”無料”放送。 番組のサイト ☆ 
やっと地デジ化したばかりの我が家のテレビで見られるかも?
ということで録画予約をしました。


その次の日のことです。
神尾真由子さんがFBで書いていらっしゃることを拝見。
 お友達のストラドがフランクフルト空港で没収されたこと。
 ほかにチューリッヒのお友達にも同じようなことがおきている。
 怖い!(quite scary)
(註:真由子さん、英語で書いていらっしゃいますので、
 私のなんちゃって理解ですが・・・)

サントリー財団から貸与されたストラドとともに歩んでこられた神尾さんは、
この夏、
シカゴの財団からグァルネリ・デル・ジュスを貸りることになったことを、
日本語と英語で、丁寧かつ簡潔にFBに書いていらっしゃいました。
先日の来日公演も新しい相棒とともにいらしたのでしょう。

堀米さんの楽器(グァルネリ)がフランクフルトで取り上げられてしまったというニュースは、楽器とともに世界を股にかけて活動していらっしゃる世界中の音楽家の方々にとって(若い学生さんや愛好家にとってもですが)、ものすごい衝撃と不安を与えることでした。

堀米さんの楽器は無事に戻ってほんとによかったですけれど、
たまたま超一流の音楽家で高額の楽器ということで話題になって知ることができただけかもしれない。

私の楽器だって厳密に解釈すれば、あるいは判断のしようによっては”骨董品”として課税されたり、きちんと申告しないと判断されて課徴金をとられたりする可能性もあるのかも。その場で払える範囲ならしょうがないと(不運とあきらめて)払ってしまうかもしれない。別に持って行かなくてもすむものなら持って行かないけれど、出張で持って行った自分のパソコンでも10万だか20万円だか払うはめになった話もききます。(ちょいといちゃもんつけて10万単位で徴収すれば、つもりつもればけっこうな税収になるよねえ〜などとつい勘ぐってしまいます。)
ちょっと古けりゃ骨董品、新しけりゃ売るんだろうといわれれば、楽器なんか全部グレーゾーンです。

不安の種は数限りなくあるのではと思っていた矢先、
そしておりしも、29日からハノーファーに若いヴァイオリニストたちが集結する
というタイミングで神尾さんのFBを読んだのでした。


そして昨日(10月4日)、
Ms.ヤンケ(Yuki Manuela Janke)のヴァイオリン(ストラド)が
9月28日にフランクフルトで没収されてしまったことが、
日本音楽財団(所有者)からの発信を元に各社一斉に報道されました。
記事をいくつも読んでもわからないことだらけですけれど、
不安の種は格段に増えて育ってますね。

最初に読んだ記事で、
  押収理由について税関は
 「輸入証明書や貸与契約書はあるが、転売する可能性もある」
  と説明しているという。

というくだりで、『そんなばかな!?』とつい思ったのでした。

ヤンケさんは、ドイツ生まれドイツ国籍ドイツ在住で帰宅途中だった。
同じ楽器を5年間使っているし、あちこちに載ってる経歴にも使用楽器のことが詳しく書いてある。
今シーズンから第一コンサートマスターに就任したドレスデン・シュターツカペレのメンバーのページ ☆ にもちゃんと書かれています。

数年前にできたルールにより、EU圏内に持ち込む際の関税を払っているという証明がなければ、所定の関税を払わないと持ち込めないということらしい。自分の仕事の道具であってもそうなんだったら、星の数ほどある楽器たち、そして音楽家やコンサートの行方にいたるまで、どうなってしまうんだろう。



報道関係の方々にお願いです。
すっごく高い楽器だからという理由だけで食いついて終わらないで、
ものすごく多くの人に関わる関税問題にもっと食いついて、
もっと具体的に原因や対処法がわかるまで取材していただきたいです。
関税全体は複雑すぎちゃいますが、
ミュージシャンと楽器に焦点を当てることで、
わかりやすく報道していただけるようにせつに願います。


神尾さんの一文がすべてを語っているようにおもいますので、ここにメモ(引用)させていただきます。
Anyone should be allowed to travel with his/her personal and business effects, namely, in our case, the instruments!
(Mayuko Kamio)
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by alarekko | 2012-10-05 10:57