曲名の謎〜アリオーソ
2012年 12月 07日
池松宏さん(元N響首席、現ニュージーランド響首席コントラバス奏者)の新しいCDが出たと知って注文したあと、
久しぶりに「5つのアヴェマリア」を聴いていました。
これです。 ☆ 試聴出来ます。
2005年末に発売されたCDで、とっても心地よく、
心が平穏で豊かになる大きな流れの音楽です。
毎晩寝る前に聴いていた時期もありました。
カッチーニのアヴェマリアから始まります。
MacのiTunesに一度入れてしまうと棚にしまわれたままのCD。
久々に取り出してきてブックレットを読みながら聴いていました。
するとCDの中程で、最近聴いた(&弾いた)曲が出てきて、
曲名を見ると『J.S.バッハ:アリオーソ』。
「あら〜、そういえばここに入っていたんだわ」と、
毎晩聴いてたという割に、申し訳ないことに
すっかりわすれていたことに気付きました。
でも(全く勝手な言い分ですが)
不思議と自分の中のイメージどおりでして、
好きで何度も聴いただけのことはあって印象に残ってたらしいです。
ブックレットの曲目解説に
『・・・この旋律はチェンバロ協奏曲第5番へ短調やカンタータ第156番「我が片足は墓穴にありて」にも用いられて有名なもの。・・・・』
とあります。
このCDには『J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ』も入っているのですが、「我が片足は墓穴にありて」じゃタイトルとして使えないから「アリオーソ」なのかなあ。じゃ、なんでアリオーソ?
ということで、ちょっと調べてみる気になりました。
便利な世の中!すぐ見つかった、アーノンクールの演奏。
バッハ カンタータ BWV 156 ☆
おお〜、いきなり「アリオーソ」の旋律をオーボエが奏でます。
ここで、下になんともご親切なコメントがありました。
1. 0 - 2:47 Sinfonia (Arioso)
2. 2:48 - 8:12 Ich steh mit einem Fuß im Grabe
3. 8:13 - 9:37 Mein Angst und Not
4. 9:38 - 14:10 Herr, was du willt, soll mir gefallen
つまり、このカンタータはこの4つの部分からなり、
1曲目のシンフォニアがアリオーソだと言うことなのですね。
2曲目の歌の歌詞が「我が片足は墓穴にありて」のようです。
もしかしたら歌としては1曲目であるこの歌詞がカンタータBWV156のタイトルとして用いられているのかもしれません。
じゃあAriosoって何? ですが、
goo辞書によれば
[形][副]《音楽》
アリア風(に), 旋律的な[に], (器楽で)歌うような[に]
英語のwiki ☆ をかいつまむと、
・レシタティーボとアリアの間
・アリアのように
最後に、「一番有名なアリオーソはバッハのBWV156のシンフォニア(BWV 1056のハープシコード協奏曲中間楽章も同様)」とも書いてありす。
BWV 1056の2楽章はラルゴなので、
やはりカンタータの方からきたタイトルなのでしょう。
何とかのアリアとか、何とかのアダージョとか、、、と同じように、
アリオーソは一般的な音楽用語なのだけれども、
バッハのアリオーソといえばコレ!ということですね。
協奏曲BWV 1056については
チェンバロ協奏曲in F minorの演奏 ☆
ほかに、
こちらが原曲らしきヴァイオリン協奏曲in G minorもあり、
さらに、
フルート協奏曲n A minorもあります。
ゴールウェイの演奏(たぶん共演イ・ソリスティ・ザグレブ) ☆ 圧巻です。
おそらくベルリンフィルをやめたあと70年代後半の録音。
今聴いても色んなことを超越した圧倒的な存在感、完璧! ひれ伏すしか無いような凄い演奏にたどり着いてしまいました。
ところで、
のろのろと書いてるうちに、池松さんの新譜届きました。
ショパンのチェロソナタとフランクのヴァイオリンソナタのコントラバス演奏版(ピアノ/松川儒)。これも凄すぎます。特にフランク。特に特に2楽章。何の楽器で弾いてるかを抜きにして、これが原曲でしょうと思うくらいすばらしい名曲の名演奏!です。
<10日 追記>
CD「5つのアヴェマリア」は、『優しい時間』というドラマの主題曲だった「明日」(のコントラバス版)で終わります。演奏中の池松さん貴重! ☆
久しぶりに「5つのアヴェマリア」を聴いていました。
これです。 ☆ 試聴出来ます。
2005年末に発売されたCDで、とっても心地よく、
心が平穏で豊かになる大きな流れの音楽です。
毎晩寝る前に聴いていた時期もありました。
カッチーニのアヴェマリアから始まります。
MacのiTunesに一度入れてしまうと棚にしまわれたままのCD。
久々に取り出してきてブックレットを読みながら聴いていました。
するとCDの中程で、最近聴いた(&弾いた)曲が出てきて、
曲名を見ると『J.S.バッハ:アリオーソ』。
「あら〜、そういえばここに入っていたんだわ」と、
毎晩聴いてたという割に、申し訳ないことに
すっかりわすれていたことに気付きました。
でも(全く勝手な言い分ですが)
不思議と自分の中のイメージどおりでして、
好きで何度も聴いただけのことはあって印象に残ってたらしいです。
ブックレットの曲目解説に
『・・・この旋律はチェンバロ協奏曲第5番へ短調やカンタータ第156番「我が片足は墓穴にありて」にも用いられて有名なもの。・・・・』
とあります。
このCDには『J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ』も入っているのですが、「我が片足は墓穴にありて」じゃタイトルとして使えないから「アリオーソ」なのかなあ。じゃ、なんでアリオーソ?
ということで、ちょっと調べてみる気になりました。
便利な世の中!すぐ見つかった、アーノンクールの演奏。
バッハ カンタータ BWV 156 ☆
おお〜、いきなり「アリオーソ」の旋律をオーボエが奏でます。
ここで、下になんともご親切なコメントがありました。
1. 0 - 2:47 Sinfonia (Arioso)
2. 2:48 - 8:12 Ich steh mit einem Fuß im Grabe
3. 8:13 - 9:37 Mein Angst und Not
4. 9:38 - 14:10 Herr, was du willt, soll mir gefallen
つまり、このカンタータはこの4つの部分からなり、
1曲目のシンフォニアがアリオーソだと言うことなのですね。
2曲目の歌の歌詞が「我が片足は墓穴にありて」のようです。
もしかしたら歌としては1曲目であるこの歌詞がカンタータBWV156のタイトルとして用いられているのかもしれません。
じゃあAriosoって何? ですが、
goo辞書によれば
[形][副]《音楽》
アリア風(に), 旋律的な[に], (器楽で)歌うような[に]
英語のwiki ☆ をかいつまむと、
・レシタティーボとアリアの間
・アリアのように
最後に、「一番有名なアリオーソはバッハのBWV156のシンフォニア(BWV 1056のハープシコード協奏曲中間楽章も同様)」とも書いてありす。
BWV 1056の2楽章はラルゴなので、
やはりカンタータの方からきたタイトルなのでしょう。
何とかのアリアとか、何とかのアダージョとか、、、と同じように、
アリオーソは一般的な音楽用語なのだけれども、
バッハのアリオーソといえばコレ!ということですね。
協奏曲BWV 1056については
チェンバロ協奏曲in F minorの演奏 ☆
ほかに、
こちらが原曲らしきヴァイオリン協奏曲in G minorもあり、
さらに、
フルート協奏曲n A minorもあります。
ゴールウェイの演奏(たぶん共演イ・ソリスティ・ザグレブ) ☆ 圧巻です。
おそらくベルリンフィルをやめたあと70年代後半の録音。
今聴いても色んなことを超越した圧倒的な存在感、完璧! ひれ伏すしか無いような凄い演奏にたどり着いてしまいました。
ところで、
のろのろと書いてるうちに、池松さんの新譜届きました。
ショパンのチェロソナタとフランクのヴァイオリンソナタのコントラバス演奏版(ピアノ/松川儒)。これも凄すぎます。特にフランク。特に特に2楽章。何の楽器で弾いてるかを抜きにして、これが原曲でしょうと思うくらいすばらしい名曲の名演奏!です。
<10日 追記>
CD「5つのアヴェマリア」は、『優しい時間』というドラマの主題曲だった「明日」(のコントラバス版)で終わります。演奏中の池松さん貴重! ☆
by alarekko
| 2012-12-07 23:48