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備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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マグニチュード9.0

昨日気象庁は、地震の規模について更なる検討の結果、
マグニチュードを再び訂正して、9.0であると発表しました。

三陸沖、宮城沖、福島沖の3カ所で、百秒、百数十秒数おいて
非常に大きな地震が続けておきたという。観測史上初めてのタイプ。
この、ど〜ん、ど〜ん、ど〜んと3段階で強くなって行って、揺れがこれで小さくなるかなと思ったらもっと大きくなることが繰り返されて不安になった、私が東京で感じた揺れが、こういうことだったのかと納得のいく説明です。
震源が北から南に移ったから、だんだん大きくなったんですね。
あまり報道されないですが、関東でも、
茨城県や千葉県の特に太平洋側に被害が及んでいるのもそういうことだったのかと。

マグニチュード9.0は、
日本の観測史上最大、
この100年のスパンで、世界で4番め、
国内の記録からの推計でも400年で最大という大きなエネルギー。

津波の被害の大きさも過去に無いという表現では足りないほどの
大きなものだった。


余震発生範囲が、南北に500キロ、東西に200キロと、
岩手県から千葉県までの東側ずっと広範囲におよび、
発生頻度もこれまでになく多い。
そのほか、「余震」とは言えない、誘発されたと思われる別の地震。
東京湾内や内陸部を震源をする地震が多発しています。

余震の中の最大規模のものは、おおむね本震のマグニチュードより
1.0〜1.5少ない規模だと言われているそうです。
9.0-1.0=8.0

マグニチュード7〜8の余震も起きる可能性もあることを覚悟していかなければいけないということです。
そうなれば津波の規模も相応のものということになります。


余震の震源が近ければ、本震より震度が大きくなるところもあります。

地盤や建物が、前の大きな揺れで痛んだところが、あとの小さい揺れでも崩れるという危険もあります。

津波のメカニズムは複雑なので、余震の方が被害が大きいところもあります。



地震と津波の被害と今後に与える影響が尋常ならざる事態であるのに加えて、
原発のきわめて深刻な事故が重なり、
非常事態が長く続くことを、私たちは覚悟しなければなりません。


母は、津波の被害にあった地域の映像を見ると、空襲で焼けだされて高台の建物に逃げ、自分が住んでいたところが焼け野原になるところを見ていたときのことを思い出してつらいと言っています。阪神淡路大震災のときもそれを言っていました。そう言うのをきいたときはじめて、わたしも空襲や焼け跡のイメージが少し具体的になったような気がします。
母親(私の祖母)と姉が寝たきりの老人をはこび、母は幼い妹二人の手を引いて逃げ、すべてのものを焼かれてしまって命だけ助かった。という話は子供の頃から何度もきいていたのでしたが。

地震の前日3月10日は、東京大空襲の日(空襲は数限りなく続いたのですが、この日の東京東部を中心とする空襲が一度に10万人以上とも言われる命を奪った大規模なものだった。)でした。
両国の近くに住んでいた親戚の親子孫三代6人がずっと南の江東区の公園まで逃げた結果皆死亡していたことが、60年後にわかりました。疎開をすると言って荷物だけ故郷に送られてきたけれどもいつまでたっても本人たちが来ないので、確かな情報は得られないまま空襲でなくなったと思うことにして供養をしてきたのです。60年経って区役所で除籍届が出ているかもしれないということを、たまたま報道で知って、確認出来たのでした。「巡査某がいつどこで誰の死亡を確認した」旨が書かれていました。想像出来ない大混乱の中、おまわりさんお一人お一人がこういう任務をきちんとつとめてくださってたこと、そして、近隣の方々が、碑をつくり毎年供養し続けてくださっていることも、深く感銘を受けました。


そんなことを思い出しつつ、話は変わって


きわめて深刻な事態になったのではっきり書きますが、東電の上層部に当事者能力が無いことは、中越地震でもその他の事故でも、はっきり露呈されたにもかかわらず、依然として何も変わってないんだな。それは原発が立地する自治体(財政的余裕があるので、きわめて小さい市町村なのに、合併しないで残っている)も同じ。
電力会社には不買運動ができないというジレンマはずっと感じています。
政権が変わって、今のK総理E官房長官だからこそ、ここまで東電を突っついてやっとここまでできていると、私は思っています。
TVの報道もこれまでになく、多くの方がよく勉強しようとして、頑張っていらっしゃると思っています。
現場にいらっしゃる方々は、生命の危機に直結する中で頑張っていただいて、ほんとに感謝してます。

(とにかく、できないことをやれといってもできないので、
今は、ベキ論はいらないので、
本来責任ある立場であっても、わかってない人、役に立たない人は、
口も出さないでほしい。時間の無駄、混乱に拍車をかけるので)

すべての叡智と技術を集めて、対処していただけるよう、
その間大きな余震が起こらないようにと、祈るしかありません。


被ばくという言葉が聞かれていますが、大変まぎらわしいのですが、
原子爆弾による被爆と、今報道で耳にする被曝は別の言葉だそうです。
被曝は、何かにさらされるということを言っています。
私は専門家ではないので詳しくは書きませんが、
TVで解説されていたので、自分なりにちょっと調べて、漢字の違いは認識しました。


これからの事態を考えて自分でできる心構え
放射線被ばく(被曝)予防で、心がけた方が良いと思っていること
放射性物質は、小さなエアロゾルにくっついて飛んでいるので、
それがきわめて低濃度に拡散していたとしても、
たまたまその1個を吸い込んでしまうとことは避けられるなら避けたい。
なので、次のことは花粉対策ですでに実行していることですが、
続けようと思います。
・マスクをする。
・不要不急の外出をしない
・帰宅したらコートや髪の毛を外で払い、手や顔を洗う。
・洗濯物は室内に干す

子供の頃、降り始めの雨に当たらないようにと誰からとも無くいわれていたのを思いだしました。一理あるような気がします。
by alarekko | 2011-03-15 15:59 | 2011年3月地震