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備忘録:私の暮らしの中の サイエンス&アート


by alarekko
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仙台 その2

(その1は、5/7の”コンクール’s”ということで)

第5回仙台国際音楽コンクール HP ☆ (violin&piano)
演奏は、”コンクール動画YouTube配信” ☆ されてます。

ヴァイオリン部門が既にセミファイナルまで終わりました。
これまでのところ、演奏は全部、翌日お昼頃ににアップされてます。
6名によるファイナルは7日(金)、8日(土)。

演奏予定のページ ☆ で、
両部門の日程と課題曲がまとめてわかるようになっています。

このコンクールは協奏曲をオーケストラと多く共演出来ることを特徴としています。

ヴァイオリンでは、
一次から室内アンサンブルとの共演(指揮者なし)
セミファイナルで20世紀前半のコンチェルトを含み、
ファイナルでは、今回は全員ブラームスを弾きます。

ピアノでも、
課題の選択肢が多く、一次がソロである点は違いますが、
やはりセミファイナル、ファイナルと協奏曲です。

これは地元に仙台フィルの存在あってできることですね。
現在Vnセミファイナルまでで、まだまだ序盤ですが、
マエストロ パスカル・ヴェロとオーケストラの皆さんの
好演、熱演すばらしく、ほんとにお疲れさまです。
これからも長丁場”最後までよろしくお願いします”という気持ちです。


Vnセミファイナルの課題の曲はあまり聴きなじみは無いものの、
オーケストレーション、編成など興味深いので、
ファイナルに進んだ方の演奏からちょっと復習。

バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第1番 Sz36(1907年)
   ☆ Suliman TEKALLI(U.S.A.)
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 op.35(1916年)
   ☆ NARITA Tatsuki(Japan)
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ調(1931年)
   ☆ KIM Bomsori(Korea)


ベートーヴェン:ロマンス ト長調 op.40(1番)
まず最初に全員この曲を弾きます。ベートーヴェンのロマンスは2曲あり、たぶん、あれね!とすぐに思い浮かぶメロディーではない方だとおもいます。
シンプルなメロディーだけに、意外と難しいのかもしれない。力量の差がわかる絶妙な課題設定なのかもと思いました。

バルトーク1番
どちらかというと2番の方が有名かも。
1番は20代のとき女性ヴァイオリニストのためにつくった作品で、しかし諸般の事情でずっと公表されなかったらしい。想定外に静かに美しい曲でした。
冒頭、延々とソロヴァイオリンだけで静かなメロディーを奏でるところへ、オケのヴァイオリンが少しずつ増えていきます。
カメラさん、もうちょっと周りも映してもらえたらなあ、そのへんの変化を視覚的にもみたかったなあと思いました。

シマノフスキ1番
非常に色彩豊かな曲という印象。オケ、大編成です。
しかも、ソロとソロの掛け合いも多く、贅沢を言えばもっとオケの方も映っていると楽しいです。色彩感がどのように生まれるか、見ればよくわかる。コンマス氏とのデュオのような箇所もけっこうあったような。一部は映ったけれど。

ストラヴィンスキー
ヴァイオリン協奏曲はこの曲1曲のようです。
かっこ良く盛り上がって終わります。
二調(英語表記では in D)というのはどういうことなのかなとちょっと気になりまして。二長調でもなく、バルトークやシマノフスキのように調の表記が無いのでもなく、というところが。
ちょっと調べてみると、昔の巨匠の録音などではニ長調、D majorと書いてあるのもありました。
何か訳があって二調なのか。あるいは、英語のコードネームって大文字メジャー、小文字マイナーですよね。実はそんなところなのか。どうなのかな。
そういえば、ガーシュインピアノ協奏曲inFってのもありますね。


ちなみに、審査規定 ☆ によりますと、
「前の審査段階の評価を考慮してはならない。」とあります。
ファイナリスト6名、ブラームスの演奏だけで順位が決まるということです。
by alarekko | 2013-06-04 15:56